左肩甲骨にしびれがあります|痛みが背中の左側に出る病気はあるの?
肩甲骨の左側だけが痛い、しびれがある場合
肩甲骨の周りが痛い場合や、しびれるといった症状がある場合、何かしらの病気ではないかと心配になるでしょう。肩甲骨は、左右一対で存在しています。
背中全体が痛いのか、それとも右側だけ、左側だけといった具合に、片方だけに痛みや、しびれがあるのか、でもその原因が、全く異なることも考えられます。
基本的には左側だけが痛い・しびれを生じるというケースでは、そのほとんどが左の筋肉に問題があり、それによる痛みや、しびれが出ていると言うことが多いです。
原因としては、長期にわたる姿勢の乱れによる筋肉痛が、最も多い原因となっています。
人は、どうしても生活している間に癖というものが出てしまい、特に右利きが大多数を占めるため、左側に荷物を持つなど、左に負荷がかかることが多いと言えます。
その為、左側だけが筋肉痛になり、肩甲骨周辺が痛い、しびれるといった症状が出やすくなります。
これに関しては、日頃の姿勢などを改善することで、痛みを解消することが出来ますので、自分の姿勢がおかしくないかどうかを確認することが重要となります。
左側が痛い場合、筋肉痛以外に考えられる病気は?
背中にある肩甲骨の左側だけがしびれる場合や、痛みを伴うと言う場合、そのほとんどが筋肉痛による痛みですが、中には重大な病の前兆である場合も考えられます。
その病気というのが変形性頸椎症や、心臓に関わる病気である狭心症や、心筋梗塞です。
まず、変形性頸椎症という病気は、長年の姿勢の悪さや、負荷により椎間板などがすり減ってしまい、それにより脊髄を圧迫してしびれを発症すると言う病気です。
この場合、筋肉痛とは異なり、脊髄を圧迫し続けていることになるので、放っておくと体の機能を正常に保てなくなります。
また、しびれが酷くなり、体が動かせないといった重篤な症状に進行してしまう恐れもあります。
その為、しびれなどが長く続く場合には、医療機関を受診して、詳しく検査してもらう必要があります。
狭心症や、心筋梗塞の場合も同様で、単なる肩甲骨まわりの筋肉痛だと軽く考えていると、症状が急激に悪化して、取り返しのつかないことになる場合も考えられます。
特に心臓に関する病は、発症=死亡といったケースも非常に多いため、何かおかしいと感じたら、放置せずにスグに診察を受けることをお勧めします。
痛みなどを発症しないための対処法
背中の肩甲骨左側のしびれや、痛みを解消する場合、やはり自分の生活習慣を見直さなければ、改善に繋げることが出来ません。
変形性頸椎症や、狭心症といった病気の場合は、医療機関で適切な処置を行ってもらえばいいわけですが、筋肉痛に関しては、身体の歪みを正常な状態に戻すことが重要です。
姿勢を正すことや、適度な運動を行ない、肩甲骨周りの筋肉を動かし、柔らかく動く、しなやかな筋肉にしておくことも重要となります。
そうすることで、筋肉痛を防止できますし、姿勢を正すことより、変形性頸椎症などを未然に防止することも可能となります。
やはり、毎日の姿勢の悪さの積み重ねや、運動不足が痛みを発症する原因となりますので、自分でそれを理解して、正していくことが必要不可欠だと言えるでしょう。